僕が一棟マンションへ投資をしようと決めたとき、妻には大反対されました。

だけど、今では「一棟マンションを買って良かった」と常々思います。

マンション投資を考えている人は、その規模の大きさから「不安、怖い」「分からない事ばかりでどこから始めれば良いか分からない」と思われていると思います。

僕も、一棟マンションを買う前は全く同じでした。だけど無事に一棟マンションに投資して10年。投資物件は4棟へ拡大し、いまでは快適な毎日を送らせて貰っています。

この記事では、この記事では、ただのしがないサラリーマンだった僕が、一棟マンション投資で安定収入を築いた具体的な方法と、私自身が経験した成功と失敗の全てを包み隠さずお伝えします。

あなたがまずは一歩踏み出せるよう、そして僕の失敗を活かしてより効率の良い投資を行なってもらえると、僕も嬉しいです。

目次

なぜ私は不動産投資に踏み出したのか

スーツ姿で腕を組み、満足そうに笑みを浮かべる男性会社員。背景は都市の建物で、不動産投資への第一歩を踏み出した自信と決意を象徴する構図。

不動産投資を始める人の多くは、何かしらのきっかけがあります。

本やセミナーで不動産投資にはじめて触れたという人もいれば、身近な人の影響という人もいるでしょう。

僕の場合は、まさに「身近な成功者」との出会いが全ての始まりでした。

同僚の成功体験が、僕の心に火をつけた

僕が不動産投資に興味を持ったきっかけは、会社の上司の友人の話でした。その人は大手コンサルティング会社に勤めていて、すでにマンションを6棟も所有していたんです。

「6棟って、すごいな…不労所得どんだけになるんだろう?」

最初はそんな印象でした。

だけど、一棟マンションってやっぱり規模が大きすぎて、実際に自分でやれるかというと不安が先に来ました。だから僕自身はそんな話もあるんだなー位に思ってしまって、羨ましいと思いながらもそのままにしていたんです。

だけど、一緒にその人の話を聞いた上司が、実際に一棟マンション投資を始めて、数年後には「やってよかった」と話している姿を見て、僕の中で何かが変わりました。

上司は僕と同じような会社員です。特別な才能があるわけでもなければ、資産家の家系でもない。そんな普通の人が不動産投資で成果を出している事実が、僕にとって大きな説得力を持ちました。

「自分にもできるかもしれない」

この思いが、僕の不動産投資をはじめる直接的なきっかけになりました。

区分マンションではなく一棟マンションを選んだ理由

不動産投資を検討し始めた当初、僕は区分マンションへの投資を考えていました。実際にシノケングループに相談して、見積もりをもらった事もあります。

しかし、どうしても腑に落ちない一棟マンションと区分マンションの違いがありました。

区分マンションって、当たり前ですが1室しかありません。

だから、投資している区分が「入居か空室か」のON・OFFしかないんです。

入居者がいる間は家賃収入がありますが、空室になった瞬間に収入はゼロ。

収入はゼロになりますが、それでもローンの支払いは続きます。

そうすれば、支払いは資金を持ち出して行なわねばなりません。

「これって、逆にリスクが高くないか?」

ローンを組んで投資することが前提だった僕にとって、この「100かゼロか」のリスクは受け入れがたいものでした。

また、シノケンの区分マンション投資の物件は新築だったため、新築プレミアムが価格に上乗せされていて、割高に感じたってのもあります。(これは別にシノケンだからと言うわけではなく、新築マンション全般に言える事ですね)

一方で、一棟マンションなら仮に1部屋空室になっても、他の部屋からの収入でローンを賄える。

この「リスク分散」こそが、僕が一棟マンションへの投資を選んだ最大の理由でした。

>>>一棟マンションと区分マンションの違いとは?僕が一棟マンションへ投資した理由

地方物件を選んだ判断軸とその裏側

一棟マンション投資を決めた後、次に迷ったのが立地選びです。

圧倒的に需要が高い都内か?それとも地方か?

これは多くの投資家が悩むポイントでしょう。

僕は地方の一棟マンションを買おうと考えていました。

その理由は、都内の一棟マンションは利回りが低すぎて、ローンを組んで利益を出すことができないからです。

例えば、都内で利回り4〜5%の物件を購入しても、ローンの金利や管理費、修繕費を差し引くと手残りはほとんどありません。

それなら地方で利回り8〜10%の物件を狙った方が、確実にキャッシュフローを生み出せます。

「まずは利益を出すこと」

これが僕の投資方針でした。

東京という立地のブランド力よりも、実際に手元に残る収益を重視したのです。

もちろん地方投資にもリスクはありますよ。

でも、人口が極端に減少していないエリアを選べば、極端なリスクは避けられる。

そう判断して、地方物件に絞って物件探しを始めました。

始める前に感じていた不安と向き合う

夕暮れの空の下、バイクの横でたたずむ男性と子ども。将来への不安や葛藤を抱えながらも、一歩踏み出そうとする静かな決意を象徴するシルエット。

不動産投資に興味を持つと、様々な不安が頭をよぎりますよね?

僕もそう、まったく同じでした。

「本当に大丈夫かな?」「失敗したらヤバくない?」そんな気持ちをグルグル抱えながら、でも少しずつ前に進んでいったんです。

知識不足が最大のリスクだから基礎知識は必死に学ぶべき

不動産投資でよく語られるリスクといえば、空室や家賃下落、災害や金利上昇などでしょう。

でも僕が実際に投資を始めて分かったのは、一番怖いのは「何も知らずに判断を間違えること」だということです。

知識がないと、良い物件と悪い物件の区別がつかないし、営業マンの甘い言葉に惑わされる。

表面的な数字だけ見て飛びついてしまう。

これらすべてが、後々取り返しのつかない失敗につながります。

僕も最初は完全な素人でした。

「利回りが高ければ良い物件でしょ?」程度の認識で、ネットの断片的な情報に振り回されていました。

YouTubeを見ては混乱し、ブログを読んでは迷い、結局何が正しいのか、どう判断すればいいのか全く分からない状態が続いたんです。

「このままじゃダメだ」と気づいた僕は、体系的に学び直すことにしました。

その結果、バラバラだった知識が一本の線で繋がり、物件を見る目が肥え、営業マンとも対等に話ができるようになりました。

今振り返ると、しっかり学んでから投資を始めたからこそ、大きな失敗を避けることができたと思っています。

知識は最高のリスクヘッジなんです。

もしあなたが「何から学べばいいか分からない」「どうやって判断力を身につければいいか分からない」と感じているなら、それは当然の悩みです。

でも正しい方法で学べば、必ず判断力は身につきます。

>>>初心者が効率的に基礎知識を身につける具体的な方法はこちら

知識という武器を手に入れてから、安心して投資をスタートしましょう

いくら必要?ローン審査や自己資金のリアル

「一棟マンションを買うといったって、僕に買えるの?」

これは誰もが最初に感じる疑問ですよね。

マンションを一棟買うのに一体いくら必要なんだよって。

僕の場合、投資を始めた時の年収は1000万円ほどで、自己資金として500万円ほど用意していました。

だけど、結果的にこの自己資金は使わずにすみました。

なぜなら、一棟マンション投資では物件価格の全額をローンで調達できるケースが多いからです。僕の1棟目(静岡県、1億円超)も、頭金なしのフルローンで購入できました。

「頭金なしで大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、収益物件のローンは住宅ローンとは審査基準が異なります。

物件の収益性と購入者の年収・勤務先が重視されるため、安定した収入があるサラリーマンなら十分に審査を通過できるのです。

むしろ重要なのは、自己資金よりも「安定した収入証明」と「物件選びの目利き」でした。

一棟マンション投資によくある不安とその対策

一棟マンション投資を始めようかどうしようかと悩んでいた当時、最も大きかったのが、資金がショートしないか?ということ。

「空室が続いたらどうしよう」
「修繕費が予想以上にかかったら?」
「本当に利益が出るのか?」

初めての経験ですから、失敗するかもしれない。

でも、失敗は許されないわけです。

だけど、身近に成功している上司の姿を見ていたおかげで、これらの不安は「対策可能なリスク」だと捉えることができました。

例えば空室リスクについては、一棟マンションなら複数の部屋があるため、全室が同時に空室になる可能性は極めて低い。

仮に1〜2部屋空いても、他の部屋の家賃収入でローンを賄えます。

修繕費だって、最初から築古の物件を選んで購入価格を抑えておけば、修繕費込みでも十分な利回りは確保できる。要は物件選びの問題なんです。

「リスクをゼロにはできないけど、コントロールはできる」

この考え方が、僕の不安を行動力に変えてくれました。

営業に任せても大丈夫?任せた判断の裏にあったこと

「営業マンに騙されるんじゃないか?」

これも多くの人が感じる不安でしょう。

僕自身、最初は営業マンと話すこと自体に抵抗があったというか、正直びびってました。

だって、こっちは何も知らない素人ですから。

「海千山千の営業マンに言いくるめられてしまうんじゃないか?」と感じるのも無理ありません。

でも、考えてみてください。

不動産投資について一番詳しいのは誰でしょうか?

ネットの情報や本よりも、実際に何百件もの取引を手がけている営業マンの方が、はるかに豊富な経験と知識を持っているはずです。

だから僕は「とりあえず営業の話を聞いてみよう」って決めました。

何はともあれ、まず「知る」ところから始めないと、何も始まりませんからね。

ただし、営業マンと話素だけじゃ無くて、最終的に付き合う営業マンを選ぶために話す、という視点を持っておきましょう。

営業マン選びは超重要です。

僕は複数の会社、複数の営業マンと話をしました。

比較しないと、その人が本当に信頼できるかどうか分からないからです。

「感じがいいから」「時間前に来て待ってくれてたから」みたいな表面的なところに騙されちゃダメで、大事なのは質問したときにどんな答えが返ってくるか。

その答えの裏に、どんな本音や経験があるかを見極めることです。

最終的に僕は「任せてください」って言って、実際にキチンと動いてくれる営業マンに出会えました。

この人との出会いが、僕の不動産投資がうまくいった大きな理由の一つだと思っています。

判断と行動が分けた、成功と失敗の分岐点

不動産投資に関する相談を真剣に受ける中年男性と若い相談者。判断と行動の分岐点で悩みながらも前向きな選択を模索する場面。

不動産投資で成功するかどうかは、最初の物件選びと行動力で決まると僕は思ってます。

知識だけ蓄えても、結局動かなければ何も生まれない。

でも、闇雲に動いても失敗するだけ。

この微妙なバランスが、成功と失敗の分かれ道なんです。

物件選びで意識した”利回りだけじゃない”基準

物件を探し始めた頃、僕も最初は楽待みたいなサイトに登録しました。

でも、すぐに気づいたんです。

「楽待に出てる物件って、誰の目にも留まらずに余ってる物件じゃない?」

なんだか誤解を産みそうで怖いのですが、敢えて誤解を恐れずに伝えますね。

これ、マッチングアプリと同じ理屈だと思うんですよ。

本当にいい物件なら、わざわざネットに載せる前に買い手がつくんじゃないかと。

だから僕は、一棟マンション専門の会社が抱えてる情報で物件を探しました。こういう会社って、ネットに出る前の「掘り出し物」を持ってることが多いんです。

物件選びで僕が重視したのは、利回りだけじゃありません。一番大切にしたのは「人口が減っていないエリア」かどうか。華やかな立地じゃなくても、人口動態が安定してる場所なら、長期的に入居者を確保できます。

逆に避けたのは、大学とか特定の施設に依存してる物件。大学が移転したり、工場が閉鎖したりしたら、一気に需要がなくなってしまいます。リスクが高すぎるんです。

「地味だけど堅実に回る物件」

これが僕の物件選びの基準でした。

営業とのチームプレイで勝ち取った融資と購入の道筋

これだ!という物件が決まったら、次は融資の話です。

「銀行交渉なんてどうやってやるの?」って悩む人もいるかもしれませんが、僕は迷わず営業マンに任せました。

理由は単純、2つあります。

一つは仕事が忙しくてそんな事やってる暇なんてなかったから。

もう一つは、営業マンの方が圧倒的に経験豊富だから、です。

どの銀行がどんな条件で貸してくれるか、審査を通すためにはどんな資料が必要か、金利交渉はどこまで可能か?

こういう情報を素人の僕が持ってるわけないし、地道に足で稼ぐほど時間を持て余してはいません。

仮に持て余していたとしても、絶対にやりたくない。

それに、営業マンと銀行の担当者って、普段から付き合いがあるじゃないですか。

僕がいきなり銀行に行くより、営業マンが「いい案件があります」って持ち込んだ方が、通りやすいし絶対に話が早い。

「餅は餅屋」って言葉がありますが、まさにその通りだと思うんです。

ただし、丸投げするわけじゃありませんよ。

融資条件や金利については、きちんと報告してもらって、納得できるまで説明はして頂くようにしました。

任せるべきところは任せて、確認すべきところは確認する。

このメリハリが大事だと僕は思います。

初心者が陥りがちな落とし穴と、回避の思考法

不動産投資を実際に始めて分かったのは、初心者がハマりやすい罠がいくつもあるということです。

一つは「とりあえず安く買いたい」という考え。

指値(価格交渉)をする人は多いんですが、素人がやっても正直意味ないです。

根拠もなく「200万円下げて」とか言っても、相手にされません。
(場合によってはそれでも通用する場合があるので、やるだけやってみる、っていう姿勢は良きです)

指値をするなら、営業マンの専門知識を借りて「この物件なら○○万円くらいまでなら交渉の余地がある」って話があるときだけ。

しかも、ただ安く買いたいからじゃなくて、きちんとした理由を添えることが大切です。

もう一つの落とし穴は「営業マンを短期的な関係で考えること」。

不動産投資って、売却するまでが勝負なんです。つまり、営業マンとは一生付き合うつもりでいた方がいい。

だから僕は「この人となら一生付き合える」「戦友になれる」、そんな営業マンを探しました。物件を買うかどうかより、この人と長く付き合えるかどうかで判断したんです。

結果的に、僕が選んだ営業マンは「任せてください」って言って、実際にしっかり動いてくれる人でした。この判断が、4棟まで拡大できた大きな要因だと思ってます。

「時間があればあるほど有利」なのが不動産投資。だからこそ、考えすぎずに行動することが何より大切です。

実際にやって分かった”一棟マンション投資のリアル”

壁の器具が外れ、配線がむき出しになっている原状回復前の部屋の様子。想定外の修繕トラブルに直面した一棟マンションオーナーのリアルな体験を象徴する光景。

一棟マンションへ投資を始める前は、正直言って「物件さえ持ってれば、あとは自動的に家賃が入ってくる」くらいに思ってました。

でも実際にオーナーとしてマンション一棟を経営・運営してみると、そんなに甘くない。

自動的に家賃が入ってくることは確かなのだけど、時にトラブルや想定外のことが起きるんです。

だから、「そんな事が起きるんだ!」と以外とエキサイティングだったりします(笑)

ただし、きちんと対処すれば必ず解決できる——これが僕の実感です。

思ったよりも大変だった原状回復と入居対応

一番最初にぶつかった壁は、入居者対応と原状回復でした。

「2年しか住んでないのに、なんでこんなに原状回復費用がかかるの?」

これ、実際に経験した話です。

普通なら2年程度の入居なら、そこまで大きな修繕は必要ないはずなんですが、想定以上に高額になったことがありました。

さらにキツかったのは、部屋をめちゃくちゃに荒らして音信不通になってしまった入居者のケース。

確か50万円くらいの請求額だったと思います。

それはそれは酷い荒れようで、他人の部屋だから汚く使ってもOKみたいな感覚で使われていたのがありありと見て取れました。

原状回復費用を請求しようにも、連絡が取れない。結局、こちらが全額負担することになりました。

「こんなこと、事前に想定できるわけないじゃん…」

あの時は正直、心が折れそうになりましたね。

本来は保証人などへ請求すべきなのですが、へぼい管理会社のおかげで保証人へも連絡が繋がらず。

僕のマンション経営における黒歴史の一つです。

もう一つは入居者の訴えによって、裁判所から突然の呼び出しを受けたことかな?

だけど、こうしたトラブルを管理会社と一緒になって、粘り強く対応していくうちに分かったことがあります。

こういうトラブルって、実は珍しいことじゃないんです。

そして、きちんと対処法もある。

大切なのは「一人で抱え込まない」こと。

管理会社と連携して、解決に向けて動けば必ず何とかなります。

これを経験してから、トラブルが起きても「また何か起きたな。じゃあ、どう対処しよう?」って冷静に考えられるようになりました。

築古でも利回り改善できた理由と工夫

もう一つの現実は、「シミュレーション通りにいかない物件もある」ということです。

僕の物件の中にも、想定よりも収支が悪くなったものがありました。

利回りって、あくまで「現時点での計算」でしかないんです。

入居率が下がったり、修繕費が想定以上にかかったりすれば、当然利回りも下がります。

でも、ここで大事なのは「利回りは絶対じゃない」「むしろ改善していくもの」っていう考え方です。

例えば、空室が続いている部屋があったとします。

そのまま放置するんじゃなくて、「なぜ空室なのか?」を徹底的に分析する。

家賃設定が高すぎるのか、設備が古すぎるのか、それとも管理会社の営業力が足りないのか。

原因が分かれば、対策も見えてきます。

家賃を少し下げるか、設備をリニューアルするか、管理会社を変更するか。

要は「数字が動いている理由」を把握して、改善していくことが大切なんです。

僕は常に「去年よりも良いパフォーマンスにする」という意識で動いてます。

この意識があれば、必ず上向きにできるはずです。

管理会社選びとエリア対策で空室リスクは下げられる

投資を始めてから一番痛感したのは、「管理会社選びの重要性」です。

最初に契約した管理会社は、正直言って「のらりくらり」としてました。

退去が出ても原状回復の対応が遅い、入居者募集も積極的じゃない、連絡してもレスポンスが悪い——こんな感じで、入居者の募集と確定(これを客付けといいます)にめちゃくちゃ苦労しました。

「これじゃダメだ」と思って管理会社を変更したんですが、新しい管理会社は全然違いました。退去が出たらすぐに現状確認して、リフォームの見積もりも迅速。

入居者募集も積極的で、空室期間が明らかに短くなりましたし、明らかに空室率が下がりました。

結局、僕は管理会社を2回変更しました。最初の管理会社の対応が悪くて、一時期は放置されていた部屋のリフォーム代だけで500万円もかかったことがあります。手間もお金も、本当に大きなマイナスでした。

でも、この経験で学んだことがあります。

現地の人の話をしっかり聞くことの大切さです。

地方の物件は、エリアの特性や住民のニーズを理解している地元の管理会社じゃないと、効果的な運営ができません。

東京の会社が遠隔で管理するより、現地をよく知っている会社の方が圧倒的に有利なんです。

「餅は餅屋」って、物件運営にも当てはまります。

その土地のことを一番よく知っている人に任せるのが、結局は一番の近道なんです。

それでも、やって良かったと思えること

一棟マンションの1ヶ月の収益を記録した「物件別送金明細書」。賃料収入や経費の内訳が記され、投資成果のリアルな金額が確認できる書類。

サラリーマンとして働いているわけですから、マンションでのトラブルや想定外のことが起きて、オーナーとして対応が必要な状況が発生すると、正直「面倒だな」って思うこともありました。

…というか面倒だな、としか思いませんでした。

でも、それでも僕は一棟マンション投資をやって本当に良かったと思ってます。

なぜなら、投資を始めたことで見えてきた景色があるからです。

事前準備と計算が「後悔しない投資」に繋がった

一棟マンション投資を始める前、僕は結構慎重に準備をしたつもりです。

複数の営業マンと話をして、物件の収支シミュレーションも何度も確認して、本当にこの投資で大丈夫かを徹底的に検証したんです。

忙しい中で何度も何度も営業さんに会うのは大変だった時期もあります。

だけど、この事前準備があったからこそ、後悔のないマンション投資ができたと思ってます。

実際、1棟目を購入してから3年間で4棟まで拡大できました。2015年に静岡、2016年に愛知で2棟目と3棟目、2017年に高知で4棟目——この流れで進められたのは、最初にしっかりとした基盤を作れたからです。

現在の年間純手残りは約600万円。月にすると約41万円の安定収入です。

これって、僕にとってはものすごく大きい。

会社の給料以外に、毎月41万円が確実に入ってくるって考えてみてください。

精神的な余裕が全然違うんです。

計画的に進めたからこそ、この成果があると思ってます。

4棟目まで辿り着けたのは、行動を止めなかったから

不動産投資で一番大切なのは「行動を止めないこと」だと僕は思ってます。

1棟目を買った後、色んなトラブルがありました。

管理会社が思うように動いてくれなかったり、想定外の修繕費がかかったり、空室が続いたり——

正直、「もういいかな」って思った瞬間もありました。

でも、そこで止めなかったんです。

なぜなら、「不動産投資は時間があればあるほど有利」だから。

1棟目で経験したトラブルは、2棟目以降では回避できる。

管理会社の選び方も分かったし、物件選びの目も養われました。

実際、2棟目、3棟目、4棟目と進むにつれて、投資の精度は明らかに上がっていきました。

最初の失敗や経験が、後の成功につながったんです。

もし1棟目のトラブルで投資をやめていたら、今の安定収入はありませんでした。

「継続は力なり」って言葉がありますが、不動産投資にもまさに当てはまります。

一歩踏み出した自分にしか見えなかった景色

投資を始めて一番良かったのは、妻からの理解を得られたことかもしれません。

最初は「やめておいた方がいい」って猛反対されました。

妻の立場からすれば、知らないものは怖いし、リスクしか見えない。当然の反応だと思います。

でも、実際に収益が出始めて、安定した収入が続くようになってから、妻の見る目も変わりました。

「やってよかったね」って言ってくれるようになったんです。

それに、団信(団体信用生命保険)があることで、もし僕に何かあっても家族に多くの資産を残せるという安心感もあります。

一棟マンションへの投資は、僕なりの家族への愛情表現でもあったんです。

投資を通じて学んだのは、「数字をきちんと把握することの大切さ」です。

僕自身、最初の頃は数字を追えていない時期がありました。

それでも黒字で回ってはいたんですが、「なぜその数字になっているのか」「どうすればもっと良くなるのか」を理解していなかった。

今は毎月の収支をチェックして、前年同月と比較して、改善できる部分はないかを常に考えてます。

この習慣があるからこそ、赤字に陥ること無くこれまで一棟マンションを経営出来ているのだと思います。

一歩踏み出さなければ、この景色は見えませんでした。行動することでしか得られない経験や成長があるんです。

これから一棟マンション投資を始めたいあなたへ

青空の下に建つ3階建ての一棟マンションの外観。これから不動産投資を始めようとする人に向けた、現実的な収益物件のイメージとして掲載。

こんな所まで僕の一棟マンション投資体験を読んで頂き、ありがとうございます。

一棟マンション投資のリアル、伝わったでしょうか?

最後に、これから投資を始めてみよう思っているあなたに向けて、一棟マンション投資を成功させるための、具体的な次のステップをお話しします。

あなたに向いている投資スタイルを診断してみよう

「自分に一棟マンション投資って向いてるのかな?」 そう思うのは当然です。

僕だって最初は不安でした。

一棟マンション投資が向いている人の特徴を、僕の経験からお伝えするので、自己診断してみて下さい。

  • 安定した収入がある会社員
    融資の面で有利です。僕も普通のサラリーマンでしたが、問題なく融資を受けられました。
  • 「完全な不労所得」を求めない人
    管理会社に任せるとはいえ、月に1回は収支をチェックしたり、年に数回は管理会社と連絡を取ったり、最低限の関与は必要だからです。オーナーとしてマンションを経営する、という理解が必要です。
  • 長期的な視点で考えられる人
    「来月から収入が欲しい」じゃなくて、「5年後、10年後の安定収入を作りたい」という人ですね。

逆に向いていないのは、「絶対に損したくない」と思う人。

投資である以上、リスクはゼロにできません。

ただし、きちんとした準備と物件選びで、リスクは大幅に下げられます。

あなたはどうでしょう?

「自分にもできそう」って思えたなら、次のステップに進んでみてください。

まずは資料請求で”判断材料”を集めてみては?

「興味はあるけど、まだ営業マンと話すのはちょっと…」

そう思うなら、まずは資料請求から始めてみてください。

僕も一番最初はまず資料請求しました。

現実的な投資の知識を全く持たないまま営業マンと話しても、最大のパフォーマンスは得られない、と考えていたからです。

資料を見ることで、「一棟マンション投資って、実際どんな感じなのか?」がイメージできるようになります。

物件の価格帯、利回りの相場、融資の条件、収支シミュレーション。

こういう基本的な情報を把握してから営業マンと話した方が、話がスムーズだし、理解も早い。

ただし、資料だけじゃ分からないことも多いんです。

例えば、

  • 実際の空室率はどれくらい?
  • 修繕費はどの程度かかる?
  • 管理会社はどうやって選ぶ?
  • 融資の審査は厳しい?

こういう「リアルな部分」は、やっぱり営業マンに直接聞いた方が早いし正確です。

まずは資料請求で基礎知識を身につけて、次は実際に話を聞いてみることをお勧めします。

面談でしか聞けない、リアルな話を聞いてみよう

「営業マンと話すのって、なんか緊張する…」

分かります。僕も最初はそうでした。

でも実際に話してみると、意外と普通の会話なんです。

面談で聞くべきことは、資料には載っていない「本音の部分」です。

「実際、失敗する人ってどんなパターンが多いんですか?」

「空室が続いたとき、どんな対策をするんですか?」

「管理会社って、どうやって選べばいいんですか?」

こういう質問をぶつけてみてください。真剣に答えてくれる営業マンなら、信頼できます。

逆に曖昧な答えしか返ってこなかったり、あなたの年収や属性情報などを早く聞き出し、物件を売りたいばかりの営業マンは避けた方がいいでしょう。

覚えておいてほしいのは、営業マンも人を見てるということ。

「この人になら良い物件を紹介してあげたい」って思ってもらえるような、真剣な姿勢で臨んでください。

僕が営業マンを選ぶときに重視したのは、「この人となら一生付き合える」かどうか。

不動産投資は売却するまでが勝負なので、長期的な関係を築ける人を見つけることが大切です。

最初の面談で物件を決める必要はありません。

まずは「不動産投資の現実」を知ることから始めてみてください。

悩んでなにも起きない時間を、有意義な時間へ変える事ができるかどうかは、あなたの行動次第。

まずは自分の中だけの思考の世界から、外の世界へと一歩を踏み出してみることが、とても大切だと思います。

>>>一棟マンション投資の始め方|ゼロから成功までの6ステップ

FAQ(よくある質問)

白い背景に置かれた虫眼鏡の中に「Frequently asked Questions(よくある質問)」と書かれた文字が映るイメージ。FAQセクションの開始を示す視覚的なアイキャッチ。

Q1. 一棟マンション投資を始めるには、年収はどれくらい必要ですか?

A. 僕の場合は年収1000万円ほどでしたが、一般的には年収600万円以上あれば融資を受けられる可能性が高いです。大切なのは年収の額よりも「安定した収入」があること。正社員で勤続年数がある程度長ければ、銀行の評価も高くなります。

Q2. 自己資金はいくら用意すればいいですか?

A. 僕は500万円ほど用意していましたが、結局使いませんでした。一棟マンション投資では、物件価格の全額をローンで調達できるケースが多いからです。自己資金は無いよりもあった方が良いですが、自己資金よりも安定した収入と良い物件を見つけることの方が重要だと考えます。

Q3. 区分マンションと一棟マンション、どちらがいいですか?

A. リスク分散の観点から、僕は一棟マンションをおすすめします。しかし、誰しもにとって一棟マンションを買うことが必ずしも正解ではありません。投資に求めるものや考え方によっては区分マンションのほうがフィットする場合もあります。ご自身の投資スタンスや目的にフィットしている方法を選ぶ必要があります。

Q4. 地方物件は本当に大丈夫ですか?

A. 人口が減っていないエリアを選べば問題ありません。僕は3県4市の一棟マンションに投資していますが、どのエリアも人口動態が比較的安定しています。大学などの特定施設に依存している物件は避けて、幅広い層が住むエリアを選ぶことが大切です。

Q5. 管理の手間はどれくらいかかりますか?

A. 管理会社に任せているので、日常的な手間はほとんどありません。僕がやっているのは月1回の収支チェックと、設備が故障した等のトラブル発生時の買い換え判断、程度です。ただし、「完全な不労所得」ではなく、最低限の関与は必要だと考えておいてください。

Q6. 失敗するパターンはどんなものがありますか?

A. 一番多いのは「管理会社選びの失敗」です。僕も実際に管理会社を2回変更しました。のらりくらりとした対応をする管理会社だと、空室が長引いたり、修繕対応が遅れたりして収益が悪化します。自分で管理会社をあたることも大切ですが、地域の管理会社をよく知る人から情報提供を受けるのが最も近道です。

Q7. 会社が副業禁止でも大丈夫ですか?

A. 不動産投資は「資産運用」として扱われるケースが多く、副業禁止の会社でも問題ないことがあります。ただし、念のため就業規則を確認するか、人事に相談することをお勧めします。

まとめ:一歩踏み出せば見える景色がある

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

僕がお伝えしたかったのは、「一棟マンション投資は特別な人だけができる投資ではない」ということです。

普通のサラリーマンでも、きちんとした準備と行動力があれば、一棟マンションを購入して安定収入を築くことは十分可能です。

この記事のポイントをおさらい

  • 身近な成功者の存在が、投資への第一歩になる
  • 区分マンションより一棟マンションの方がリスク分散できる
  • 地方物件なら都内より高い利回りを狙える
  • 営業マンは複数と話して比較することが大切
  • 管理会社選びが成功の鍵を握る
  • トラブルは起きるが、きちんと対処すれば解決できる
  • 継続することで投資・管理の精度が上がっていく。

もしあなたが「やってみたい」と思ったなら、まずはこれから始めてみてください

  1. 資料請求で基礎知識を身につける
  2. 複数の不動産会社に相談してみる
  3. 信頼できる営業マンを見つける

僕が妻に反対されながらも投資を始めたのは、「家族を守りたい」という気持ちからでした。

あなたにも、投資を始めたい理由があるはずです。その気持ちを大切にして、まずは一歩踏み出してみてください。

きっと、今は見えない景色が待っています。

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